IoTシステムは、介護業界で従事しているスタッフの負担軽減が期待されているシステムです。
介護の仕事は高齢者の生活上の支援を行うことが主な仕事ですが、入浴、食事、排せつをはじめとても広範囲にわたる場面で高齢者と関わりがあるために、どうしても人手が不足しがちになります。
人材不足を解消するためにIoTシステムが活躍できる場面として、利用者の安全や健康を遠い場所からでも確認できる点が挙げられます。
例えば高齢者がベッドから降りた時に反応するセンサーや、個室のドアが開けられた時に反応するセンサーなどがあります。
機械なので当然３６５日昼も夜も動きますので、これにより見守りのための人員の確保数を大きく減らすことが可能になります。
一方で、高齢者のコミュニケーションをサポートするロボットもあります。
このロボットには、高齢者の状態を把握したうえで声かけをしてくれる機能が備わっています。
また高齢者の排尿を支援できるIotシステムも登場しています。
高齢者が直接装着することで、超音波センサーが利用者の膀胱の変化を捉えます。これで排尿のタイミングを通知してくれます。今まで定期的におむつチェックをしていた場合も、適切なタイミングでおむつ交換やトイレへの誘導が可能になります。
排せつのために取られていた時間が、このシステムの登場で大幅に軽減されます。
他にも、介護の仕事では記録をはじめとする事務作業がありますが、この仕事についてもIoT導入が推進されています。
手作業で行っていた書類の作成がシステム化されることで、スタッフの負担は大幅に減ります。